相場操縦とは、市場において相場を意識的・人為的に変動させ、その相場があたかも自然の需給に
よって形成されたものであるかのように他人に誤解させることによって、その相場の変動を利用して自
己の利益を図ろうとする行為をいいます。このような行為は、証券取引法において禁止されています。
具体的に、以下の事例が上げられますが、全てではありません。
【高関与率の継続】
・ 出来高の少ない銘柄の売りをほとんど買い付けるような売買が反復されるような場合
【買上がり・売り崩し】
・ 直近の出来高に比べ多量の注文により、買い上がる又は売り崩すような売買が行われた場合
【高値(安値)形成】
・ 当日の高値(安値)を形成する注文が継続して行われるような場合
【終値関与】
・ 立会終了間際の発注が反復して行われた上、直近の値段よりも高い(安い)値段で引値が形成される
ような場合
【需給関係に錯誤を与えるような注文形態】
・ 立会時間前あるいは立会時間中に頻繁に大口の発注・取消・訂正を行い、需給を誤認させるような注
文が行われた場合
特に終値関与は個人投資家が小型株で行う場合が多く、注意が必要です。
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