FTの株式投資講座> チャートの歴史
  チャートの歴史
チューリップ・バブル
ブラックマンデー
ニックリーソン事件
92年8月の衝撃
4000円の暴騰
    93年春
3000円の暴落
    93年秋    
急落と急騰の背景
    94年1月
阪神大震災の恐怖
    95年1月
95年七夕の急騰
  日米協調介入
10 山一證券破綻
 97年金融不安
11 華やかなITバブル
  99年の未来図
12 ITバブル崩壊
  2000年の悲観
13 デフレスパイラル
  2003年4月
   
   
   

 3 ニック・リーソン事件  

 
 シンガポール支店で、ベアリング銀行の利益の20%を弱冠27歳で稼ぎ出したニック・リーソンは、

 天才的なトレーダーでした。彼は、日経225先物取引、日経225オプション取引を得意としていたのです。

 しかし、とあることから曲がるようになり、その損失を埋め合わせようと無謀な取引を行います。

 ここが、私たちでも参考になるところです。

 ある時期までに、日経平均株価が想定の範囲に収まると利益が出るというポジションに大きく賭けたのです。

 プットを売り、コールを売るということです。

 もし、そうならなけらば損失は巨額なものになりますが、勝つ確率は高かったのかもしれません。

 しかし、最も教訓にすべきは、最初から踏み出しが間違っていると言うことです。

 埋め合わせをしようと次々と泥沼にはまることは、よくあるので注意したいですね。

 当時はちょうど阪神淡路大震災が起こった時です。結局、先物なども買い支えたそうですが、最後は暴落し

 、損失は巨額なものとなり、名門ベアリング銀行は倒産します。

 当時のニュースで逃げていた彼が捕まった映像が、印象的でした。

 意地になって損失を取り返そうとすると、正しいトレードはできません。私も、へたなトレードや失敗をあえて

 公開しているのは、自分を見失わないためです。へたでも別に恥ずかしいことではないのです。


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