最高値38000円台からバブル崩壊と共に下落し続けた株価は、92年8月にとうとう14000円台までいって
しまいました。そろそろ買い場かと途中で買った投資家は、すべて大きな痛手を被ったことになります。
20000円を割った頃から下げてきた株価に底値感も出てきたわけですが、もう一段の下げで投げた投資家も
多かったようです。実は、この時はまだ株式投資をしていないので、投資を始めようと思っていた時期です。
8月もうだめかという水準まで下げ、株は悪だという風潮だったような気がします。NTTバブルで個人投資家も
大きな傷を負っていて、証券会社の店頭はがらがらでした。
しかし、皆があきらめた頃に突然株価は急騰し、1ヶ月で4000円近く上がったような記憶があります。
その後も数ヶ月はもみ合い状態で、12月に証券会社に行って、「株式投資を始めようと思うんだけど、口座を
開きたいのですが」と言ったら、「今の時期に株式投資を始める方はほとんどいないんです」という感じでした。
自分では最悪の時期に始めるのだから、今後は上がっていくのではないかという甘い考えもあったのです。
最初は結構利益を上げたこともあって、その後の投資で損を重ねる結果につながりました。
想像以上に長い低迷の時代が続くことになるとは、この当時思ってもいませんでした。
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