
94年6月から95年6月末まで1年間の大幅な下落相場です。1年間が相場の転換点というリズムの1例でも
あります。チャート的には包み足が95年7月に出て、強力な買いサインとなっています。
途中、阪神大震災や地下鉄サリン事件があり、6月末に強気で買えた投資家はあまりいなかったと思いま
す。7月7日の七夕に900円以上暴騰しています。為替の日米協調介入がきっかけでした。当時は超円高が
進み、1ドル50円という説も多く出回っていました。
大事なことは、6月に14000円から一度大きく上げ、その翌週再び14000円前半で底が入っているという出来
事です。ダブルボトムになっていますが、とても次の週に16000円までいくとは思えませんでした。オプション
の絶好のチャンスでもあったわけですが、まず買えないでしょう。
もう一つ大事な教訓があります。その後のチャートです。

この暴騰の後、しばらくもみ合って、「上昇相場の保ちあい」「三角保ちあいの上離れ」ということになったこと
です。8月のお盆の時期に急速に円安が進み、再び暴騰したのです。
私はその後の9月にほとんど売却したのですが、その後がいけません。
長い下落に慣れきっていて、その18000円近辺で売りに回って大きな痛手を被ったのです。
事実、下落しそうなチャートの雰囲気で、3ヶ月のもみ合いで下にいきそうに見えました。底値からは大きく上
がっていましたので、1部に過熱感も感じられた状況でした。この失敗が実は自分の大きな財産となっている
ことは、投資の教訓に書いたとおりです。
相場は本当に厳しいものなんですよね。
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