
99年1月から2000年4月までの長い上昇トレンドのチャートです。26週線を支持線としてきれいな右肩上が
り過熱感はないように見えます。
しかし、実際は「マルチメディアが未来を変える」「本格的ネット社会の幕開け」というキャッチフレーズのも
とIT関連銘柄は、急騰につぐ急騰です。過熱感があっても毎日ストップ高という状況の日々が続きました。
こうなると参加しない方が負けとなり、他の銘柄群はたいして上昇しませんので、利益がわずかしか出ないと
いうことになってしまいます。光通信、ヤフー、ソフトバンクなどで儲けている投資家を横目で見ながら、くや
しい思いをしたりするはめになります。
私の場合は、損はしないが大きな利益を上げることはできない状態でした。ITバブル崩壊の痛手は受けて
いませんが、資産を3倍4倍にするということもありませんでした。
「宴たけなわのパーティーからいつ抜け出すか」このタイミングは、冷静にチャートを見ることしかないはず。
大切な教訓としては、高値圏で出来高も多く活況状態の時は、高いとわかっていても買ってしまうということ
です。「自分はそんなことはない」と思っていても、実はそれを防ぐのは相当たいへんなことだと思います。
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