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7 マスコミや新聞の雰囲気に惑わされないこと


 株価が値下がりしている時は、悪材料に満ちています。大きく売られたときなど、早く売らなけ

 れば株なんてどこまで下げてもおかしくないと思ってしまうものです。この恐怖感は投資家

 なら誰でも味わったことはあることでしょう。

 97年秋から冬にかけて金融不安の中、低位株は叩き売られていきます。太平洋興発という株

 を当時買っていて、結局100円を割れて暴落した日にブッタ切りました。倒産するかもしれな

 いという恐怖心に勝てませんでした。

 株価が底値近くになるとTVなどでも暗いニュースばかりです。景気は悪く、いい材料などまった

 くありません。逆に80円をつけた円高の時に自動車株をすすめている新聞や雑誌などはほと

 んどありません。

 この時点でとても円高デメリットの株などを買える雰囲気などないのです。

 TVのニュースや株価番組などをビデオにとって半年後か1年後によく見て分析したところ、

 角度を変えてニュースを見ることができるようになりました。とにかく、惑わされてはいけないとい

 うことです。

 「情報は少ないほどよい」ということはそういう意味もあるのです。そういう意見をシャットアウト

 して、チャートだけを冷静に分析するのです。80円の円高の時に輸出産業の株を買いにくいの

 はあたりまえです。

 「買うのに踏襲する時ほど利益を生み出す」ということを覚えておいてください。

 業績が悪いから安いわけで、円高が進んでいるから安値をつけるわけですよね。

 と言っても物色の圏外に置かれている銘柄だけを買っていたのではいいパフォーマンスは得ら

 れません。その時々の相場の柱はあるわけですから。