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6 業績のよい株は下げも大きい


 これは自分で投資した株ではないですが、何度も経験したことなので紹介します。

 アイオデータという店頭株がパソコンの普及とともに急激に業績を伸ばしていました。株価は

 3000円台から6000円台に変わり、さらに10000円を越え、大幅上方修正により確か

 20000円までいったような記憶があります。その後、決算は増益で好調を持続していました。

 が、増益率が市場の予測よりやや小さいということで、翌日から大幅安。その後も下げ止まら

 ず、PERも割安になってきたところで買い時の声もいたるところで耳にしました。ところが、今度

 は市場が予期しない下方修正の発表です。もう、ジエンド。投資家はパニック状態です。

 結局、次のような教訓をこれらを学ぶことができました。

 @ 成長株は成長のスピードが一旦ゆるむと大きく売られること。

 A ある程度までは店舗数を増やしたり、独占的に利益を伸ばしたりして成長することは可能だ

  が、成長し続けることは難しいこと。

 B 四季報の予想などあまり過信せず、織り込まれていると考え慎重に投資すること。

 C 業績見通しが悪く、その企業の成長性にあまり期待できない頃の方が安全で儲けも大き

  いということ。

 今、業績が絶好調でばら色の雰囲気を持つ銘柄は常に注意が必要だと思って、売るタイミング

 をねらっておいた方がいいと思います。

 ポイントは、いつそうなるかはわからないわけですから、最初のやや小さい増益率の発表時に

 売ることです。市場ではこの頃売るのはまだ早いという意見が飛び交っていることでしょう。最悪

 はいい押し目だとか言って、むきになって買い増しすることです。こうなると致命的な痛手を被

 る事が待つのみです…。