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3 1円にこだわって売り時買い時を逃すな


 最近ネットが発達したおかげで板がいつでも見れるようになりました。以前はそうはいかずに、

 今思うとよくそんな不利な環境で、個人は株を売買していたものです。有価証券取引税や手数

 料も高く、口座維持手数料まで取る始末…。

 ところで今は1円単位で上を指しあうこと、小型株ではよく見かけますよね。410円で1000株

 指しておいたところ、411円で3000株の指値注文が入った後、すぐに412円に訂正するとい

 った光景です。1円と言うことは1000株でたった1000円、やはり買えないリスクを考えると

 これは当然の行為ですね。

 買いの場合ならまだしも売りで逃したらどうなるか。私の経験を書きます。

 当時、昭光通商という1部上場株を好んで売買していて、ようやく株価が吹き上がった時があり

 ました。出来高も増え、大幅高です。この展開を待っていたわけですから、後はいつどんな値段

 で売却するかです。低位株だったので、もしかしてまだ大きく上がるかもしれない、でも利食いも

 しておきたい。この葛藤が心を悩ませました。翌日、成行で売る勇気は当時はありませんし、場

 を見ることも仕事がありできません。結局前日より随分上の値段の292円で指値売りの注文を

 出しました。当日の高値は291円でしたが、大商いの続伸でした。たった1円違いです。

 翌日もこれは上がるかもしれないと思い、今度は指値を305円くらいに上げてみました。その後

 はご想像どおり2度と291円にはいかず、結局ずるずると下落し、金融不安で低位株は危ない

 という雰囲気の中、投げてしまいました。売値は160円くらいだったと思います。

 やはり、売ると決めた以上その日のうちに売らないとなかなかうまくいかないものです。

 の教訓から多くを学びました。今なら買値にぶつけて売り切っていると思います。寄り付き

 行、または朝早いうちに指値で売ることが最もいい方法です。

 時々、場が引ける前に投げる人がいますが、

 「そんだったら最初から売れよー」、と思いませんか?