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2 値ごろ感で買わないこと


 これは今でも時々やりますが、以前は「3800円でも買おうとした銘柄なんだから700円なら割

 安じゃないか!」「人の裏を行くべき時だ!」などと考えて買ってしまうことです。

 現在東証2部のクリエートメディック(当時は店頭株)という株が1400円くらいになった時に、

 以前の高値が頭にあって、1000株買いました。株価はあれよあれよという間に1000円台に

 値下がり。まさに、落ちてくるナイフをつかんだも同然でした。当時は損切りの決心ができず、

 そのうち見直し買いが入るかもと幸運を期待するだけでした。ナンピンもしたりしましたがたい

 して利益も取れずに怖くなって売ったりしていました。

 そして、7月には小幅な下方修正を発表しました。さて、どうしたものかと考えて、翌日証券会社

 に電話して始値を聞いたところ、前日比ではたいして下がっていません。「悪材料出尽くしか?」

 などといいように考えてその日は売れませんでした。しかし、翌日もそのまた翌日も下げつづけ

 ます。ようやく決心がついて投げる決心がつきました。確か値段は、770円だったと思います。

 その後も400円くらいまで下げたように記憶しています。

 結局、70万くらいの損失です。不思議なもので今思うと「1400円と言うのは高いなぁ」と言う感

 じですが、その当時は全く逆でした。

 やはり上手に損切りしないとこういう結果になります。下方修正の時はブッタ切ることも必要で

 す。株の値段は常にその時が正しい値段なんです。割高でも買いが売りを上回れば上がり

 ます。下落基調の銘柄はくれぐれも値ごろ感で買わないようにしたいものです。10年後ソフトバ

 ンクやヤフーが低位株になっているかもしれません…。