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10 売り急がない勇気も必要


 売ってしまった後に大きく上げることってよくありますよね。少し株価が上がると利食いしたいと

 言う欲求は、その利益が吹き飛んでしまう不安と背中合わせということです。私もこの失敗

 は数え切れないほどしていて、今でも早めに売ってしまう癖があります。

 トミーと言う株を以前持っていて、1700円くらいで買い、1000円割れをナンピンし、結局収支

 がとんとんというところで売ってしまいました。売った直後から本格的な上げ相場の始まりです。

 毎日値段を見るたびに悔しい思いをしていました。ただただ呆然と見ているだけでした。結局

 8880円まで上昇しました。3000円から買っても簡単に2倍になったのです。

 では、どうしたらこういうことを防ぐことができるのでしょうか。

 答えは防ぐ方法はないということです。しかし、これでは対策になっていませんし、教訓にも何

 にもなりません。そこで、気持ちの持ち方と売却の方法を工夫してみることにしました。

 @ 売りをできるだけ我慢して遅らせること。塩づけの逆をいく気持ちでほっておくようにするの

   です。

 A このくらいの利益でいいと自分を納得させること。100万円の利益でも大きく下げて20万の

   利益になるよりはましです。

 B 1000株だけ残して大相場の時に保険を残しておくこと。この1000株は期間を決めて上げ

   そうになければ、今回はここまでかなと思って売ります。

 このくらいの方法しか思いつきませんが、少なくとも25日線や75日線が右肩上がりで上昇トレ

 ンドが継続しているうちは持ち続けるのがいいのではないでしょうか。

 とにかく株価はどこまで上がるか、または下落するかは誰にもわからないことなので、完璧を求

 めず利益を積み上げていくことが大切です。

 1ヶ月しか待てない人は2ヶ月に、3ヶ月しか待てない人は半年に売りの時期をのばすくらいの

 方がいいでしょう。